最後の作品

今日は毎年行っている展覧会に友達と行ってきた。

私たちが絵を習っていた先生が描き続けたのは「岩」だった。
長い時間の中で「岩」は毎年少しずつ変化していた。
昔は苦悩を感じたけれど、近年はだんだん明るく穏やかになってきていた。
「岩」は先生そのものだったのかもしれない。

今年、先生の作品は最後の展示となる。

どんな「岩」を最後に描いていたんだろうか・・・。

絵を観て驚いた。
先生が最後に描いていたのは「岩」ではなくて「石仏」だった。
タイトルは無い。
何故ならその絵は未完成の遺作だから。

あまりにも意外。
でも、その仏様はとても穏やかでやさしいお顔をしていた。
私たちは絵を観ながら「先生は幸せだったんだね」と、話をした。
先生を知る人はこの絵を観たらきっと誰もがそう感じるだろう。

先生のように「この人は幸せな人だった」と皆に感じてもらえる人生の終わり方を私はうらやましいと思う。
私もそう言ってもらえるように、その時が来るまで一生懸命生きなければと思う。
by aimable-pu-suke | 2010-05-19 22:42 | 大切な・・・